タイトル: ジーンワルツ
作者: 海堂 尊
出版: 新潮社 2008.3.20
⇒帝華大学の産婦人科医、曽根崎理恵が主人公。
極北クレイマーで医療事故で逮捕された三枝医師の実家の産院
マリアクリニックでの治療も行っており、その意味では、極北クレイマー
さらにはイノセントゲリラの祝祭の2小説と同時進行ですすんでいることに
なる。
もはや、長寿番組となった医療テレビドラマ「ER」も新顔の登場人物が
活躍している一方で、古顔も再登場して重要な役割を果たすように
一連の小説の拡張性は、いままで経験したことがなかったので、ついつい
読んでしまう、そして読む前に期待してしまう、海堂小説の特長だ。
今回もいつも同様、専門的な医療知識を活かしつつ、ミステリアスな
展開。崩壊しつつある周産期医精度、産科医の厳しい現実を織り交ぜ
ながら、最後のどんでん返しフィナーレは拍手もの。
海堂作品ではトップクラスまちがいない。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」