タイトル: サウスバウンド
作者: 奥田 英朗
出版: 角川書店 2005.6.30
⇒インザプールで直木賞を受賞した後の長編。
最悪、邪魔とは異なった手法。
なにせ、主人公のオヤジがアナクロ。全共闘などというコトバを聞いたのは
何年ぶりか。「総括」「自己批判」「公安」「オルグ」「セクト」いやはや、いははや。
前半の東京中野でのいきさつでも充分面白いのに、沖縄に家族で引越しして
から更に盛り上がる。奥田氏はひとつ年上だから、全共闘世代ではないのに
マドンナ、ガール!で見せる、ユーミン的な他者憑依、イタコののような変幻
自在の口調(老若男女、ヤクザから女優まで)に至るキャラクター書き分けは
毎度驚くばかり。
おとなしそうな上原妻が、全共闘のマドンナ、神田のカルチェラタンの
ジャンヌダルクというのはいいねぇ~。
豪胆なオヤジとはまさにこのこと。ここまではちゃめちゃなら許せる。
上原氏とパイパティーローマに行きたい・・・。
「オンラインカンソウブン」