タイトル: 張り込み姫
作者: 垣根 涼介
出版: 新調社 2010.1.15
⇒安定している、ヒューマンリアクト「村上真介」シリーズ第三弾。
君たちに明日は無い、借金取りの王子、最新作のこの本に進む
毎に、文章もこなれて、気負いがなく自然になってきているようだ。
今回のリストラの舞台は、
◇英会話学校
◇旅行代理店
◇自動車ディーラー
◇出版社
旅行代理店の登場人物は、垣根自身。自動車ディーラーは垣根の
カーマニアならではの世界、出版社も文筆業になってからの経験が
活かされているのだろう。
業界事情にもリアリティーがあり、フィクションとは思えない。
リストラという不条理を通じて、主人公の内面、人生観、反省、希望を
文章にするという手法。リストラ請負人の真介は、そのコメンテーターであり
垣根自身の心情すら代弁している語り部であろう。
一気に読んでしまった。個人的には、自動車ディーラー編が好きだ。
「オンラインカンソウブン」