タイトル: 愉快なギャングが地球を回す
作者: 伊坂 幸太郎
出版: 講談社 2006.2.20(文庫版の発行、新書版は2003)
⇒痛快ギャング小説。
そんな、ジャンルを作りたくなる作品である。
軽妙洒脱とはこんなことだ。
これが、伊坂の3作目ということで、実はデビュー前に酷評された
プロットを練りに練り直したというエピソードがいいね。
4人の主人公の特殊能力。特に、成瀬vs響野の個性がなんともいえない。
後半はかなり想像がつく展開とはいえ、いい感じなのである。
青臭い、無駄な、ばからしい、薄汚い、若い頃に無駄な時間を使って議論
討論したあの頃のテーマや、背伸びして読んだドストエフスキーが隠しアジ
香辛料になって小説を伊坂カラーに染めてゆく。
頭の良い友人と、(そうではない)自分までが高みにいるような幻想を抱かせて
くれるような会話が、ぐっとくるぶぶんですな~。
「オンラインカンソウブン」