タイトル:深川にゃんにゃん横丁
作者: 宇江佐 真理
出版: 新潮文庫 2011.3.1
⇒半分くらいまでは、なにも変哲のない穏やかな時代小説だなぁ と思っていたが、
1エピソードが終わるごとに積みあがる感情に 何とも言えない、優しさや、哀愁や歓びが加わる。
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お江戸深川、長屋が並ぶ「にゃんにゃん横丁」は、 その名の通り近所の猫の通り道。
のんびり暮らす猫たちを横目に、 雇われ大家の徳兵衛は、今日も店子たちの世話に大忙し。
けれども無病息災、茶でも飲みつつ猫に煮干をやれるなら、
こんな日々も悪くない―下町長屋の人々をあたたかく描き出す。
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登場する主要人物は、なんの変哲もなく、普通の中高年。
普通に生活してきた、普通の人々。
でも、それなりの経験を活かして、ちょっとした事件や出来事に 対応してゆくのだ。
タイトルにも使われている「猫」はこの横丁に住んでいるのだが 良い演出となっている。
心がほのぼのと温まる佳作だ。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」