タイトル: イノセントゲリラの祝祭
作者: 海堂 尊
出版: 宝島社 2008.11.21
⇒正調、「田口、白鳥シリーズ」の4作目。
チームバチスタの栄光、ナイチンゲールの沈黙、ジェネラルルージュの凱旋に
続く作品なので期待をしていたのだが・・・。
医療事故の対策を国家としてどのように扱うか?という厚生労働省内のお役所話
さらに、学術派閥の確執(病理解剖と司法解剖)がテーマ。
小説の中核を成しているのが、厚生労働省内の会議でそれはそれでいかにも
お役所のリアリティーがでており、ユーモラスですらあるのでが、いかんせん
面白くない。で、Wikipediaをのぞいてみたら作者が自ら述べていた。
初稿時は我ながら実に素晴らしく厚労省主催の会議を物語化できたという自負は
あったが、同時にそれがちっとも面白くなかった点が最大の問題点だった。
素材 の会議が死ぬほどつまらないのだから、それを活写した物語もつまらなくて
当然だ。だからといって会議を面白おかしく脚色すればリアリティが消失する。
その 微妙なバランスを突き詰め、会議場面を骨格まで削りこむことにした。
なるほど。
冒頭は、新興宗教の不自然死で始まり、その事件の解明に東城大学病院の面々が
かかわるのかと思い、いつもながらの展開を期待したが、あにはからんや。
「オンラインカンンソウブン」