タイトル: チームバチスタの栄光
作者: 海堂 尊
出版: 宝島社 2006.2.4
⇒第4回「このミステリーがすごい」大賞受賞作。
「このミステリーがすごい」大賞は、賞金がすごい!1200万円。
という、賞金稼ぎも投稿するのだろうが、サントリーミステリー大賞
なき今、隙間を狙った、面白い企画だ。
医師である海堂さんなわけなので、迫真の医療描写や病院内の
派閥争い、ヒエラルキーなどのリアリティーが、小説に良い緊張感を
与えている。
ミステリー自体は「ああん」という幹事ではあるが、登場人物の田口医師
も味わい深いが、なんといっても秀逸なのは厚生省(いまは厚生労働省)
の白鳥!
小説の映画化は、多分に幻滅するのであるが、阿部寛演じる白鳥は
結構はまっていて良かった。
人格が破綻しているような、でも切れ味抜群の明晰な頭脳。そして最後に
見せる、実はかっちりした人格による田口への礼状。白鳥は絶対AB型だ。
いわゆる白い巨頭内の、外部から見ればこっけいな人間像を背景に
殺人事件、特徴的な登場人物を配した設定でこの小説のランクは3ツ星
以上に決定した。
ミステリーにもう少々ひねりがあれば星ひとつ追加だったが・・・。
「オンラインカンソウブン」