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おそろし 三島屋変調百物語事始

タイトル:おそろし 三島屋変調百物語事始

作者: 宮部 みゆき

出版: 角川グループパブリッシング 2008.7.30

17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに、ぴたりと他人に心を閉ざしてしまった。
ふさぎ込む日々を、江戸で三島屋という店を構える叔父夫婦のもとに身を寄せ、
慣れないながら黙々と働くことでやり過ごしている。
そんなある日、叔父・伊兵衛はおちかを呼ぶと、
これから訪ねてくるという客の対応を任せて出かけてしまう。
おそるおそる客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていく。
いつしか次々に訪れる人々の話は、おちかの心を少しずつ溶かし始めて
哀切にして不可思議。宮部みゆきの「百物語」、ここに始まる。

やはり、宮部さんの時代小説は面白い。
本巻は、主人公おちかに起きた不幸な出来事、さらにその背景にある
おちかの人間性を掘り下げ、人間誰でも持っている弱さや、いやらしさに
迫ってゆく。

不幸はどこにでも誰にでもある。
それを極端に演出してはいるが、エンターテインメント、どきどきかん、
ゾクッとくる恐ろしさを織り交ぜて、良い世界観を作っている佳作。

「オンライン・カンソウブン(感想文)」

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