作者: 角田 光代
出版: 集英社 2008.9.10
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8歳年下の彼氏と暮らす充留は、ある日、大学時代からの友人夫婦の「離婚式」に招かれる。
昔の仲間が集まるそのパーティで、充留は好きだった男と再会する が、彼は人妻となった麻美とつきあいはじめ…。
出会って15年、10代から30代へと年齢を重ねた仲間たち。
友情、憧れ、叶わなかった想い―再会をきっか けによみがえるあの頃の記憶と、現在の狭間で揺れる姿を描く、大人の青春小説。
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くまちゃんとは違うが、似たような展開。くまちゃんは、ヒトのつながりで小説が展開、こちらは
時間軸、3月~翌年5月までの展開で、学生時代の思い出をつづる。
明らかに、我々とは価値観の異なる世代の話ではあるが、学生と社会人のギャップ、年を積み上げることに
感動がなくなり、達観してゆく大人、でも子供っぽいところは残っている。
そんな、当たり前だが、だれにでもある人生(?)を感じさせる小説です。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 角田 光代
出版: 中公文庫 2011.1.25
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逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか--。
理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。
家族という枠組みの意味を探る。
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映画化もされたこの作品。
クライムサスペンスというカテゴリーなのか?うまい文章だと思うし、展開もドキドキ
ハラハラで息をつかせない。
が、あまりこの世界は好きではない・・・。生理的なものか!?
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 角田 光代
出版: 新潮社 2009.3.3
⇒簡単に言うと、TVドラママンハッタンラブストーリー(宮藤官九郎作)型の AとBが恋して、
こんどはBとCの恋の話に・・・という、バトンタッチ短編小説だ。
マンハッタンと違うのは、すべてが失恋してしまうということ。
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4回ふられても私はまた、恋をした。なんてことだろう。
あんなにつらい思いをしたというのに。
きっとここにあなたがいる、傑作恋愛小説。
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角田さんの小説は、どきどきするわけではない、感情の大きな起伏が あるわけでもない。
特にこの小説は、その年代なりの、あほらしい主人公の行動に
いらいらしたりすることがおおいのだが、そのあほらしい行動や思考の あとに
本人が物事の本質に気づいたりすることで、あ、自分にも こういう一面はあるよな、
あったよなと共感できる。
そして、日常の行動の中で、たとえば、食事や掃除、洗濯、散歩 、主人公たちの
感情が変わってゆくことがじわりじわりと感じられる 文章力は見事!
本当に、この方は小説を書くのがうまいなぁ~と思う。
あとがきに、失恋とは旅と一緒、みたいなことを書かれている。
旅をする前の自分と後の自分は、立ち位置が変わっている・・・。
みたいな。なるほど。いいね~。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 角田 光代
出版: 文春文庫 2005.7.10
⇒郊外の(多摩センターがモデル)団地に住む、京塚家の家族と
その関係者各々の視点から語られる、一人称小説。
仮面家族?のようで、そうではない部分もある、短編の集合体だ。
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郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。
でも、本当はみんなが秘密をもっていて…。
ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見た風景を描く連作家族小説。
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この作品も、角田さんの才能が光る秀作だとおもう。
人の持つ、細かい感情をなぜこんなにうまくかけるのだろうか?
涙して読む小説でもなく、感動の嵐が押し寄せる小説でもない。
むしろ、ある意味、ふしだらさや、だらしのなさ、人間の弱さを垣間見る
不愉快方面の小説内容だが、読んだ後にじわりと感じるものはなんなのか?
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
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