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奥田英朗 – オンライン感想文|読書一覧 https://www.rokkaku.jp/books 面白かった本、そうでなかった本 Sun, 30 Mar 2014 05:54:07 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.7.29 無理 https://www.rokkaku.jp/books/?p=457 Wed, 12 Jan 2011 19:35:06 +0000 http://www.rokkaku.jp/books/?p=457 タイトル:無理

作者: 奥田 英朗

出版: 文芸春秋 2009.9.30

⇒しばらく、海堂尊にはまっていたので、久々の奥田作品。
正月のブックオフで半額セールだったの入手したもの。
やっと、お安くなりました。

さて、無理は直木賞受賞作「最悪」、その後リリースの「邪魔」に
続く2文字シリーズ第3作。
とはいえ、家日和もオリンピックの身代金も、複数の登場人物の
まちまちの生活、行動、気持ちを奥田流の憑依術で、リアルに
表現。最後に一同が会してフィナーレ。
という流れは、奥田作品の真骨頂でもあり、(きらいではない)
マンネリズム。

そのなかで、2文字シリーズは、登場人物全員が、ふとしたきっか
けで、悪いほうに悪いほうに転んでゆくという、お決まり。

さて、今回の不運な方々は、架空の町「ゆめの市」に住む住人。
「ゆめの市」は不景気、ぱっとした産業もなく、インチキビジネスや
生活保護が蔓延しているという、先々を予感させるもの。

  • 福祉事務所に出向中の小役人、しかもバツイチ。
  • 東京の大学に焦がれる女子高生。
  • アル中で浪費癖の妻を持つ、市会議員。
  • 元族のインチキビジネス(漏電遮断機の押し売り)セールスマン。
  • やっとスーパーの万引き摘発員に職を見つけたさえない中年主婦。
  • ネットゲームにはまる引きこもり&家庭内暴力のオタク。

いや~、今作もやります。どんどん、不幸に、どんどんはまってゆく。
奥田シリーズに造詣が浅ければ、星4っつだったかもの作品。
やはり、この方安定している。

「オンラインカンソウブン」

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家日和 https://www.rokkaku.jp/books/?p=260 Sat, 02 Oct 2010 00:58:38 +0000 http://www.rokkaku.jp/books/?p=260 タイトル: 家日和

作者: 奥田 英朗

出版: 新潮社 2007.4.10

⇒相変わらずの奥田節。

今回の短編小説集は「家に居る」ということがテーマ。

  • 子育ても一通り終わり、切れた凧のような主婦。
  • リストラされたサラリーマン。
  • 離婚寸前のサラリーマン。
  • 内職している主婦。
  • 起業精神旺盛の夫を持つイラストレーターの妻。
  • N木賞を受賞した著名小説家。

奥田節とは、悪く言えばマンネリ。ところが、それをそうと思わせないのが
奥田さんのすごいところだ。

話自体は軽いので、可もなく不可もなく読めるのだが、要所要所に読者を
うなずかせる「気づき」「インサイト」を感じさせる、世間、ヒトの洞察力と
文筆に生かす力量の絶妙なバランス。

感動を呼ぶものではないが、振り返って、自分、家族、会社の同僚、友人の
ことを考えてしまうテーマ性に星3っつ!

「オンラインカンソウブン」

 

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邪魔 https://www.rokkaku.jp/books/?p=131 Sun, 09 Nov 2008 21:54:56 +0000 http://www.rokkaku.jp/books/?p=131 タイトル: 邪魔

作者: 奥田 英朗

出版: 講談社 2001.4.1

⇒クライムノベルといえばクライムノベルであるが、最悪の第二段という感覚で読み出した
「邪魔」。相変わらず、奥田さんのなりきりはすごいなぁ。主婦、高校生、サラリーマン、刑事。

放火事件から始まり、登場人物それぞれが、最悪の事態へ、蟻地獄にひきづり込まれてゆく
不愉快感覚と楽しむ?進行は最悪と同じ手法ではあるが、一応主役級は、パート主婦の恭子。

事なかれの恭子が、あのようになり、そして・・・。
このリアリティーって、取材がしっかりしているのに加え、やはり奥田さんが器用なんだろうなぁ。

うそくささがないもん。

「オンラインカンソウブン」

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サウスバウンド https://www.rokkaku.jp/books/?p=22 Tue, 30 Sep 2008 04:46:12 +0000 http://www.rokkaku.jp/books/?p=22 タイトル: サウスバウンド

作者: 奥田 英朗

出版: 角川書店 2005.6.30

⇒インザプールで直木賞を受賞した後の長編。

最悪、邪魔とは異なった手法。

なにせ、主人公のオヤジがアナクロ。全共闘などというコトバを聞いたのは

何年ぶりか。「総括」「自己批判」「公安」「オルグ」「セクト」いやはや、いははや。

前半の東京中野でのいきさつでも充分面白いのに、沖縄に家族で引越しして

から更に盛り上がる。奥田氏はひとつ年上だから、全共闘世代ではないのに

マドンナ、ガール!で見せる、ユーミン的な他者憑依、イタコののような変幻

自在の口調(老若男女、ヤクザから女優まで)に至るキャラクター書き分けは

毎度驚くばかり。

おとなしそうな上原妻が、全共闘のマドンナ、神田のカルチェラタンの

ジャンヌダルクというのはいいねぇ~。

豪胆なオヤジとはまさにこのこと。ここまではちゃめちゃなら許せる。

上原氏とパイパティーローマに行きたい・・・。

「オンラインカンソウブン」

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