作者: 三浦 しをん
出版: 新潮文庫 2010.3.1
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生まれて初めての合コンで『新選組! 』を語る、クリスマスイブに実家でイモの天ぷらを食す、
非常にモテる男友だちの失恋話に相槌を打つ――思わず自分でツッコミを入れてしまう微妙さに懊悩しつつ、
それでもなぜか追求してしまう残念な感じ。
異様にキャラ立ちした家族や友人に囲まれ、若き作家は今日もいろいろ常軌を逸脱中。
爆笑と共感がこみ上げる、大人気エッセイシリーズ!
いやはや、電車の中で声を出して笑ってしまった。
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「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 吉田 修一
出版: 朝日新聞出版 2011.9.30
大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。
愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。
友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。
誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。
第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。
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「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 有川 浩
出版: 幻冬舎 2009.8.25
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就職先を3ヵ月で辞めて以来、自堕落気儘に親の脛を齧って暮らす“甘ったれ”25歳が
母親の病を機に一念発起。
バイトに精を出し、職探しに、大切な人を 救うために、奔走する。
本当にやりたい仕事って?
自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く、愛と勇気と希望が結晶となったベスト セラー長編小説。
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一日で読んでしまいました。
TVドラマにもなった小説で、気にはなっていたが手を出していなかった一冊。
有川さんの根底に流れている哲学のようなものが凝縮されている。
だらしない人間の気付き、実はだらしないのではなく、相対的にだらしなく見えていただけで
芯はしっかりしていて(それは人間だれでも)、気持ちで切り替わること。
そして、その切り替わった気持ちに共感する、ヒト、異性・・・。五つ星です。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 有川 浩
出版: 文春文庫 212.3.9
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還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!
定年を迎えて一念発起した剣道の達人・キヨ、
経営する居酒屋も息子に任せられるようになってきた柔道の達人・シゲ、
遅くできた一人娘を溺愛する町工場経営者で
機械をいじらせたら右に出るものナシの頭脳派・ノリ。
かつての悪ガキ三人組が結成した自警団が、
痴漢、詐欺、動物虐待などご町内にはびこる悪を成敗!
その活躍はやがてキヨの息子夫婦や孫の祐希、ノリの愛娘・早苗らにも影響を与えてゆき……。
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また、新境地を広げた!
いやはやこの方の才能はどうなっているのやら。
とはいえ、底辺に流れている、高校生の淡い恋や、
昨今の世の中的に問題になっていることを、エンターテーメントを
うまく咬ませながら、有川さんなりに解決してゆく様は、
世間に対する洞察や解決方法の正しさを知っているからなのだと
思ってしまう。
原型は、阪急電車のおばばにもあるようなこの小説。
既に続編が出ているし、今後も楽しみである。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 有川 浩
出版: メディアワークス 2007.3.5
⇒王子様発覚!
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王子様、 ついに発覚!山猿ヒロイン大混乱!玄田のもとには揉め事相談、
出るか伝家の宝刀・反則殺法!
― そしてそして、 山猿ヒロイン故郷へ帰る!?そこで郁を待ち受けていたものは!?
終始喧嘩腰でシリーズ第3弾、またまた推参。
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◇主な登場人物
笠原郁、主人公の女性(図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)所属)。
堂上篤、二等図書正、郁の上司(教官でもあり、実は憧れの王子だった!?)。
小牧幹久、二等図書正、堂上の同期。
手塚光、郁とは同期、父親は図書館協会会長、頑な少年。
柴崎麻子、郁の寮でのルームメイトで親友、情報屋。
玄田竜介、防衛部・図書特殊部隊隊長、三等図書監(後に一等図書監)、喧嘩屋中年。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 有川 浩
出版: 幻冬舎文庫 2011.8.5
⇒芦田愛菜ちゃんが出ている映画だよね、という認識だったが、小説を
読んでみて、これは今年のNo1ではないかと思った小説。
有川さんのSFファンタジー路線ではなく、心あたたまる「ヒト」の話である。
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兵庫県宝塚市の阪急宝塚駅から兵庫県西宮市の西宮北口駅を経て
阪急今津駅までを結ぶ阪急今津線。
阪急神戸本線との接続駅であり運転系統が分割される西宮北口駅から宝塚駅までは、
所要わずか14分のミニ路線である。
この作品はその宝塚 – 西宮北口間の8つの駅を舞台とし、その乗客が織り成す様々な
エピソードを、1往復に当たる全16話で描写する。
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往と復で、同じ人物が登場。
電車の中での行きづりの触れ合いが、大きな原動力となり登場人物の人生までを
動かしてしまう。
この展開は見事。駅の特長も良く研究したのでしょう(地元だし)。
読後に、繰り返し読んでしまったのは久々。それでも、じっくり味わえた。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 宇江佐 真理
出版: 集英社文庫 2002.7.25
⇒大店のお嬢さんが、お仕着せの人生を捨て、真に愛する人と共に
生きようとする姿が清清しい「下駄屋おけい」。
互いを想う気持ちがすれ違っていく夫婦の、や りきれなさが胸に迫る
「さびしい水音」。
交錯する恋心に翻弄されていく男女四人の哀しみが描かれる「仙台堀」など、
江戸・深川を舞台に繰りひろげられる、 六つの切ない恋物語。
第21回吉川英治文学新人賞受賞作。
切ない話だけど、ヒトの持っている、優しさ、慈愛、怒り、嫉妬など、情感
たっぷりなココロが書かれている気がする。
あるページでは、先に進むのがもったいなくて反芻したり、性急に読むのも
もったいなくて倍の時間をかけて読んだり。
久しぶりに、大切に、大切に読んだ小説。五つ星では足りない!
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 宇江佐 真理
出版: 集英社 2002.5.30
⇒惚れた女を救うため、負った八十八の刀傷。
江戸・呉服町で仕立て屋を営む男は、その傷から「斬られ権佐」と呼ばれていた。
権佐は、救った女と結ばれ、兄貴 分で八丁堀の与力・数馬の捕り物を手伝うようになる。
押し込み、付け火、人殺し。権佐は下手人が持つ弱さと、その哀しみに触れていく。
だが、体は不穏な兆 しを見せ始めて―。
一途に人を思い、懸命に生きる男の姿を描いた、切なくも温かい時代小説。
いやはや、権佐、いい男だ。男の中の男だね~。
真理さんの文章が、また良い。函館の方なのに、なんでこんな江戸の情景が
浮かぶようないい文章書いてくださる。感謝感激である、
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
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作者: 北方 謙三
出版: 集英社 2005.10.30
⇒最終決戦の秋が訪れる。童貫はその存在の全てを懸けて総攻撃を仕掛けてきた。
梁山泊は宋江自らが出陣して迎え撃つ。
一方、流花寨にも趙安が進攻し、花栄が 死力を尽くし防戦していた。
壮絶な闘いによって同志が次々と戦死していく中、遂に童貫の首を取る好機が訪れる。
史進と楊令は、童貫に向かって流星の如く駈 けた。この国に光は射すのか。
漢たちの志は民を救えるのか。
ということで、水滸伝マラソンを走り切った。
オンラインカンソウブンは手抜きをして、Amazonの書評を流用してしまった・・・。
というのも、内容が濃すぎて、途中で読後感想を書く体力が無くなっていたのである。
小説の最後は・・・・だが、ま、予測の範囲内。
期待通りの大作。北方は時代小説のほうがすきだなぁ。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
]]>作者: 北方 謙三
出版: 集英社 2005.7.30/2005.4.30
⇒童貫とほう美が、怒濤の猛攻を開始した。
董平率いる双頭山が総力を挙げて迎え撃つが、次々と同志は討たれていく。
更なる禁軍の進攻を止めるため、侯健は偽 の講和案を進めていた。
巧みに高きゅうを信じさせるが、そこには思わぬ落とし穴が待ち受けている。
一方、致死軍と高廉の軍の決戦が間近に迫っていた。
闇の 中で、両者は息を潜め、刃を交える時を待っている。
童貫軍の猛攻撃が始まった。呼延灼は秘策をもってそれを迎え撃つ。
梁山湖では李俊ひきいる水軍が、巨大な海鰍船と対峙していた。
梁山泊に上陸される危険を 背負いながら、幾百の船群に挑む。
一方、二竜山も陥落の危機を迎えていた。
趙安の進攻を一年以上耐え抜いた秦明は、総攻撃を決意する。
楊春、解宝が出撃、 そして、青面獣の名を継ぐ楊令が初めて騎馬隊の指揮を取る。
「オンライン・カンソウブン(感想文)」
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